大事なものって何なのか
広告機構(AC)のCMを見ると、東日本大震災を思い出す。
エイ・シー🎵、のメロディを聴きながら思う。
いまは普通じゃないんだと。
東日本大震災のあの日、職場から道を間違えつつ8時間歩いて自宅に帰った時の途中の風景が脳内に蘇る。
逆流していた神田川が、
同じ方向に歩いていたたくさんの人たちが、
分岐点に立って道案内をしてくれていたあの人が、
歩いている途中にこちらの状況を知って旧友が送ってくれたメールとか、
途中から一緒に歩いたおばさんとか、
最寄り駅の銀行の明かりの下に避難していたたくさんの人が、
シャッターのしまった駅が。
普通って何なんだ。
いままでとおんなじに戻るのか。変わるのか。
私たちの生活や意識は、東日本大震災の前とは変わっているのだろうか。
生活が劇的に変わると、その生活の中で自分が
何を維持し何を手放す判断をするのか
何に傷つき何ならスルー出来るのか
に向き合わざるを得ない。
そうすると、もう前提条件が変わっても、気づかなかったフリができない。
きっとそことどう向き合ってこの後生きていくのか、なんだろうな。